産後うつ
妊婦さんが精神的に不安定になるなんて、経験者じゃないと理解できないことかもしれません。

しかし、数年前に日本産科婦人科学会から
「妊産婦の死因としての最多が自殺である」という調査結果が発表されました。
なぜこんなことが起こるの?
妊娠はハッピーなことでしょ?
と思われがちです。
実際に妊娠された方、それを身近で見ていた方であれば、多少納得できることはあるのではないでしょうか?
これは今に始まったことではありません。
大昔から、妊娠中の精神不振はありました。
かの有名な黄帝内経、諸病源候論にも書かれています。
妊娠・出産・産後の期間にメンタル面のトラブルを抱える女性は多く、妊娠うつ、マタニティブルーズ、産後うつなどとして知られています。
妊娠・出産は女性にとってとても大きなライフイベントであり、多くの人に大きな幸せをもたらすことである一方、
ホルモンバランスの著しい変化に伴ってカラダが変わり、生活も一変するため
心と体のバランスが不安定になりやすい時期でもあるのです。
しかも、身近にいる夫や家族の理解を受けにくいというのも原因の一つかもしれません。
妊娠初期はアンビバレントといい、気分にとてもムラが起こります。
うれしいような、悲しいような、楽しいような、心配なような・・・。
それが日時によって変化するのです。
そしてつわりが追い打ちをかけます。
空腹で気持ち悪い、食後に気持ち悪い、口の中が気持ち悪い、においがだめだ、唾液が出てくる、眠れない、頭痛がひどいなどが並行して起これば、誰だってやみます。
そのつらさを誰かに理化してもらいたいと思うのは変なことでしょうか?
まずは夫に話しますが、正直、理解はでず、軽く流されてしまう。
できた夫はそれでも「大変だね」などの声をかけてくれます。
その後、母や友人に話します。
本当は初期だからまだ発表はしたくないけど・・・。
妊娠を経験している母や友人は決まって「大丈夫、別に命に影響はないから」と言います。
なぜなら経験者も多少のつわりを経験し、乗り越えてきたから出てくる言葉です。
なんとかなるさ!的な話。
正直、話をしてもすっきりしません。
こうして悶々とした妊娠初期を過ごし、やってられん!!!となります。
続いて、妊娠中期になると胎盤が出来上がり、ホルモン分泌にも慣れ、精神も安定します。
このころより、高揚感が増してきます。
妊娠していることに自身を持ちます。
28週を過ぎると妊娠後期となり、肉体の安定はあるものの、出産が見え隠れする時期になります。
出産は痛みを伴い、また何が起こるかは誰もわからない未知数の行為です。
さらに自分に育児ができるのかどうかという自問自答も起こります。
未知に対する恐怖を感じ、精神的に疲弊してきます。
このように精神的に追い込まれた妊婦さんが取り返しのつかないことをしてしまうのです。
とても怖いことなので、家庭内、社会全体で取り組まなくてはならない課題です。
妊娠うつ
妊娠中の約5%の方が発症する
・妊娠初期の発症が多く、ほとんどが出産までに消失
・中絶の既往や高い神経症性傾向が見られる
・パートナーとの関係と本人のパーソナリティが大きく関わる
マタニティブルーズ
・産後3から10日に始まり、2週間以内におさまる
・半数以上が経験する
・産後うつを発症するリスクが高い
産後うつ
・産後1年以内に発症
・不安・焦燥感が強い
・症状が多彩で重症化しやすい
妊娠出産期のメンタルトラブルは、几帳面で真面目な性格の方が発症しやすいという報告もあります。
また、人に頼らず、自分で抱え込んでしまうこともリスクの一つです。
時には人を頼ることも、自分にとっても赤ちゃんにとっても大切なことと言えます。
ご主人やご両親、友人を頼ったり、託児サービスをうまく活用して、心と体のメンテナンスをできると良いですね。
針灸もメンタルケアにとても効果的なんです。
東洋医学は、物質的な肉体だけでなく、精神のような無形のものへのアプローチも得意とします。
頭に神が宿っていると考え、全身の統括責任者と考えます。
よって頭にあるツボを刺激したり、そこと深い関わりのあるツボを使い、精神の安定を図ります。
髪の毛を切ってもらっている時、頭皮マッサージを受けている時、ハンドマッサージ、フットマッサージを受けている時、とても眠くなります。
これこそ、精神の開放にほかなりません。
ぜひ、受けてみてはどうでしょうか?
銀のすず